こんにちは。藤井です。
さて。
マーカーペンというのを初めて見たのは、私が中学2年生の時だったと思います。
何に使うんだろう?とその目的も分からないまま、母親にねだって買ってもらったことがあります。
今やマーカーペンも多色になり、本当にポピュラーな文房具の一つとなりました。
しかし。
「マーカーペンで教科書の太字の用語を引きまくれば、スムーズに覚えられる」という「???」な風潮が未だに残っています。
テスト前の「当たり前の文化」にもなっています。
そして、これが残念なことに理科とか社会科とかで多いんですよね。
超基本的なことを尋ねます。
「教科書の太字の用語はなぜ太字になっているのか」ということです。
そうすると決まって、
「大事だから」
「覚えなあかん用語やから」
「よう知らん」
という答えが返ってくるんですよね。
実際に教科書を見てみますと、「口分田」とか「坂上田村麻呂」とかが太字になっていません。
「覚えなあかん用語やから」というのであれば、なぜ「口分田」は太字になっていないのでしょうか。
「坂上田村麻呂」は入試でも頻出人物であるはずなのに、なぜ太字になっていないのでしょうか。
説明できませんよね。
というよりも、前後関係を全く無視して太字の用語にだけマーカーペンを引くというのは、やはりまずいんではないかと思います。
教科書に従って勉強するのであれば、本文以外の資料・データ・コラム文などを押さえておくべきだと思います。
もっと言えば、教科書にこんな発問がなされています。


これ、見たことありますか?
入試で何度も見たことがありますよ。
活用しない手はないんじゃないですか?
とかく、本文に目が行き過ぎてこうした情報にまで目が行き届きにくいものなんです。
マーカーペンで「覚えたつもり」になるくらいなら、こうした情報を活用して自分の言葉で説明できるようにならないといけません。