こんにちは。藤井です。
では、さっそく今日の問題です。
【問題】次の文章の空欄にあてはまる語句・数字を答えなさい。
奈良時代の人口は約600万人で、そのほとんどが農民でした。人々は( ① )に基づいて口分田をあたえられました。口分田の広さは身分や性別によって異なりましたが、( ② )歳以上の全員にあたえられ、死後は国に返すきまりになっていました。これを( ③ )法といいます。
税には「( ④ )・( ⑤ )・( ⑥ )」があり、(④)は稲を納めるもので、地方で集められました。特産物である(⑤)や布などの(⑥)は、それぞれの村から農民の手で都へ運ばれました。そのほかにも、( ⑦ )とよばれる地方での労役があり、男子には兵役も課せられました。
シンキングターイム!!
いかがでしょうか?では、解答です。
【解答】
①戸籍 戸籍は6年ごとにつくられ、家族の性別、年齢などが記載され、人々は良民と賤民(奴婢、いわゆる奴隷)に分けられました。
②6 戸籍の作成と同じタイミングで、6歳以上であれば男女ともに口分田があたえられました。
③班田収授
④租 収穫物の約3%にあたる稲を納める税のことですね。現在でも「租税」というふうに使われています。
⑤調 絹・布・綿・塩など、各地方の特産物を納める税のことです。
⑥庸 都での労役を10日するかわりに、規定の布地を朝廷に納める税のことです。
⑦雑徭 「ぞうよう」と読みます。国司などによって命じられる、60日以内の地方での労働をいいます。
最後の兵役には、都の警備にあたる「衛士」(えじ)と、北九州での警備に3年間あたる「防人」(さきもり)がありました。
こうした負担は農民にとって非常に重く、田を捨てて逃げ出す農民もいましたね。
⑤と⑥をゴッチャにして覚えてしまっている人もいるでしょう。それは、「租庸調」「租庸調」…と機械的に暗記してしまっているからです。
意味を説明できないと、答えようがありません。
改めて意識しておいて下さいね!
では、次回もお楽しみに!